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埼玉県

05

親子2代で夢をつなぐPETボトルに命を吹き込む 山征工業(ecomate)

シル

シル

教科書がないから おもしろい

PETをリサイクルして新しい命を吹き込む事業を手掛ける 山征工業有限会社 は1985年に埼玉の地で始まりました。
以前は別の成型メーカーに勤務していた片山征史社長。
「やりたいことがあった」
その想いから一新独立、今の山征工業を立ち上げました。

事業を推し進めるうち、さまざまな壁にあたり、リサイクルPETを使う今の事業に辿り着いたと片山社長はそう話していました。

現在の主力製品であるecomate(エコメイト)は、純然たるPETをリサイクルしてできたPET成型品です。代表的なものにマグカップがあり、いわゆる“プラスティック製”のマグカップより重みがあり、“陶器製”のマグカップより扱いやすい特徴があります。

ある企業の容器製造をPETで作ってほしいと依頼されたことが開発のきっかけだったそうです。
PETを使うと白く結晶化しやすく、当時はそれは不良品として扱われていたそうです。
白く結晶化したPETは耐久性も増す。そのことに気付いた片山社長は「いっそのこと全部白くしてみよう!」と今の形が出来上がり、
またあるときは、容器にカレーを入れて電子レンジにかけたときのこと、
容器が黄色く変色することを疑問に思いPET容器に使える染料インクの開発を行いました。
「教科書がないからおもしろい」そう話していた片山社長。
まさに手探りで楽しみながら開発を行っていました。

ecomate(エコメイト)
優秀なリサイクル素材“PET”

普段から身近にあるペットボトルのリサイクル材や、PETボトルを生産する工程の中で不良廃棄された物を使用したecomate。
結晶化PETの独特な光沢のある乳白色と電子レンジや食洗機を使用することもでき、落としても割れにくいため普段使いにピッタリで、毎日使いやすい高機能食器で、1個から絵付けをすることができるのも大きな特徴です。

SAITAMA Smile Womenフェスタ2014に出展をきっかけに、エコをテーマにしたワークショップなど数多く参加、みんなで作るエコサイクルが見える形で出来上がっています。

さいたま市のニュービジネス大賞を受賞するなど、ますます注目の企業です。

~世界の子供たちへ~
親子2代の
夢と挑戦

同社は代表である片山征史社長と工場長である息子の片山昇さんの親子2代で会社を運営。
お客様の希望を叶える技術開発に力を入れたい、エコという観点からこれからますます注目される製品である、と昇さん。

1つの製品を追いかけて、親子でできたことは良かった。ecomate製品をもっと世に出しオリジナルの製品で会社が成り立つようにしたいと話し
ecomateを世界の子供たちに使ってほしい、そう願う片山社長。「ごはんや水が飲め、樹木に水をあげられるこのecomateを途上国で使ってもらい、その樹木から木の実がなったら最高」と夢を語っていただきました。

ミル

ミル

「ecomate(エコメイト)開発ストーリー」~開発10年親子で歩んだ道~

片山征史社長、片山昇工場長

ecomate(エコメイト)開発のストーリーやこれからの展望をお伺いしました。
  親子2代で経営をしていく夢や希望を感じられるインタビューです。
  ぜひご覧ください!

イク

イク

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山征工業有限会社
埼玉県さいたま市岩槻区岩槻5070
TEL 048-756-6122

※一般の見学は受け付けておりません。


ホッコリ

ホッコリ





  • 今回の取材で特別に
    オリジナルecomate(エコメイト)マグを作成して頂きました。
    その場で出来上がる様子は感動です。

    動画でも紹介しますので、
    ぜひご覧ください!